伊原木隆太知事は29日、臨時記者会見を開き、県内の新型コロナウイルス感染状況について、切迫度を最も低い「ステージ1(散発)」に引き下げると発表した。新規感染者が少数で推移し、病床使用率も改善されたことから判断。「リバウンド防止期間」を31日で終了し、1日からイベントの開催条件を緩和する方針を示した。
ステージ判断が1となるのは7月25日以来約3カ月ぶりで、直近1週間(21〜27日)では六つの指標がすべて改善。新規確認数は26人と前週(41人)から約3割減り、人口10万人当たりの新規感染確認数は0・79㌽減の1・38人。病床使用率は前週から1・6㌽減の1・8%、重症者用病床の使用率は1・4㌽減の1・5%といずれもほぼ半減した。療養者数も34人と前週(58人)から約4割減り、人口10万人当たりの全療養者数は1・27㌽減の1・80人。PCR検査の陽性率は0・3㌽減の0・7%。感染経路不明割合は1・31㌽減の30・8%。
イベントの参加人数制限については、これまで上限1万人としていた要件を「5000人または(それ以上の場合)収容定員の50%以内」とし、会場の収容率はマスク着用で「大声なしなら100%以内」、「大声ありで50%以内」とする。
基本的な感染防止対策では「3つの岡山ルール」として3密回避や換気徹底、ワクチン接種、マスク着用を呼びかけ、思いやりのルール「マスクコード」として飲食中でも会話時に装着することなどを呼びかける。
伊原木知事は「指標はかなり低水準で推移しており、県民や事業者の皆さんには長期にわたりさまざまな要請に協力いただき感謝申し上げる。今後も基本的な感染防対策の徹底をお願いしたい」と述べた。
県内の新型コロナウイルス感染状況 ステージ1に引き下げ
- 2021年10月30日
- 医療・福祉