新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」適用期間に入った20日、伊原木隆太知事は記者会見し、医療体制のひっ迫を抑制するため、重症化を防ぐ効果がある「抗体カクテル療法」の試行的な取り組みを進める方針を明らかにした。
同療法は、2種類の中和抗体を合わせた点滴薬の投与によりウイルスの細胞内への侵入を防御する。県内では現在18の医療機関がそれぞれの判断で投与。県がこれとは別に同療法を担う医療機関を指定し、糖尿病や肥満、高血圧、高齢といった重症化リスクの高い患者に投与していくという。入院期間の短縮、病床ひっ迫の抑制につなげる狙い。
さらに会見では、新規感染者の急増に対応し、県精神科医療センター(岡山市北区)内で5月19日から運用を開始し、6月1日からいったん休止していた救急搬送先が決まらない患者の一時的な待機施設を23日から再開することも表明。
伊原木知事は抗体カクテル療法の取り組みについて「短期間の入院中に投与し、その後は宿泊療養施設で療養していただく」と説明した。
県抗体カクテル療法
- 2021年8月21日
- 医療・福祉