冬期閉鎖していた県立森林公園(鏡野町羽出、上斎原)が12日、開園する。ミズバショウなど湿原植物はすでに見ごろに入っており、今月下旬にかけて楽しめるという。
公園管理センター周辺に残雪はほとんどなく、湿原ではミズバショウが真っ白な苞(ほう)を日ごとに広げ、えんじ色のザゼンソウ、鮮やかな黄色のリュウキンカも咲いている。樹間ではかれんなキクザキイチゲもほころび、シジュウカラやウグイス、ミソサザイといった野鳥たちのさえずりが聞こえてくる。
同センターによると、今月下旬にはカラマツやブナなどの新緑が萌(も)え始める見込み。
森林公園は標高840〜1100㍍に位置し、334㌶。県内では貴重なブナ原生林を温存し、森と湿原、滝、尾根などを巡る延長約21㌔の遊歩道が整備されている。昨シーズン(4月13日〜11月末)の入園者は例年より約2割少ない3万2697人。コロナ禍のため今季もマスク着用での入園を呼び掛けている。
問い合わせは、同センター(☎520928)。
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真っ白な苞を広げたミズバショウ
県立森林公園(鏡野町羽出、上斎原)が12日、開園
- 2021年4月8日
- 自然