猛暑が続く中、正月飾りの材料になる稲を収穫する「青刈り」が岡山県津山市内で行われ、生産者が作業に汗を流している。
青刈りは穂が出る前の青々とした稲を刈り取る作業。下田邑の農業・中島昭治さん(81)は「新千本」という品種を5月末に植え、先月20日から収穫を始めた。強い日差しが照りつける中、バインダーを使って、70センチほどに稲を次々に刈り取っていく。
中島さんは妻の千恵子さん(77)と、地元で「作州飾り」と呼ばれる伝統のしめ縄を守り続けている。稲は機械と自然乾燥を経て、10月上旬に始まるお飾り作りに使う。「例年並みに良質に育った。伝統のお飾りの形をこれからも残していきたい」。真夏の“正月準備”は15日ごろまで続く。