猛暑が続く中、 正月飾りの材料になる稲を収穫する 「青刈り」 が岡山県津山市内で最盛期を迎え、 生産者が作業に汗を流している。
青刈りは穂が出る前の青々とした稲を刈り取る作業。 下田邑の農業・中島昭治さん(82)宅では5月末に植えたもち米の苗が80センチほどに育ち、 16日から収穫を始めた。 朝から強い日差しが照りつける中、 手押しの機械を動かして刈っていく。 梅雨明け後の水不足が懸念されたものの順調に生育し、 色味も良好という。
中島さんは妻の千恵子さん(78)と、 地元で 「作州飾り」 と呼ばれる伝統のしめ縄を守り続けている。 稲は機械と自然乾燥を経て、 10月上旬に始まるお飾り作りに使う。 「暑さで作業は大変だが、 伝統のお飾りの形をこれからも残していきたい」 と夫婦で力を合わせる。 真夏の正月準備は8月5日ごろまで続く。
