岡山県真庭市を舞台に開かれる「ニューガーデン映画祭2026」の記者会見が25日、久世のビクトリィシアターであり、上映作品やプログラムの詳細が発表された。3月27日から29日までの3日間、市内2会場で開かれる。
映画祭は公共映画館がなくなった地域で市民有志がミニシアターを立ち上げたことをきっかけに2023年に始まり、今回で4回目。映画を通じた出会いや対話の場を町に広げようと取り組んできた。
今年のテーマは「編集」。映画制作における重要な工程に光を当て、作品上映やトークを通じて表現の成り立ちを考える。プログラムコーディネーターで映画監督の山﨑樹一郎さんは「編集はすべての映画に関わる重要な作業だが、観客が意識する機会は少ない。作り手がどのような視点で作品を組み立てているのかを共有し、何を見せて何を見せないのかを考えるきっかけになれば」と話した。
上映は特別上映と三つのセクションで計15本。オープニングでは真庭市制20周年を記念して制作された、山﨑監督の新作「JALAN JALAN」をプレミア上映。クロージングでは諏訪敦彦監督作品「M/OTHER」を上映する。
特集企画「ラウラ・シタレラの世界」ではアルゼンチンの映画監督ラウラ・シタレラの作品を上映し、ラテンアメリカ映画研究者の新谷和輝さんが解説する。「パースペクティブ・ナウ」では現代日本映画の第一線で編集を手掛ける大川恵子さん、秦岳志さん、山形国際ドキュメンタリー映画祭プログラマーの加藤初代さんらを招き、上映とトークを行う。「こどもと映画の週末」では親子で楽しめる名作を上映し、「こども映画祭」では地域の子どもたちによる短編作品を紹介する。
期間中は町飲みイベントやDJパーティー、マルシェなども予定している。
柴田祥子実行委員長は「映画館がない地域でも映画を体験できる場を大切にしたい。映画を通して地域に文化的な豊かさが育ち、子どもたちにとっても将来の糧となる時間になれば」と期待を込めた。
会場は久世のビクトリィシアターと勝山の市立中央図書館。チケットは1回券前売り1000円(当日1300円)、フリーパス前売り5500円(同6500円)で公式サイトで販売している。高校生以下無料。
