県内有数の茶どころの真庭市富原地区で新茶の収穫が最盛期を迎えている。晩秋から初夏にかけて栄養を蓄えた新芽でつくると、香り高く、甘みがあり深い味わいになるという。
真庭ブランドに認定されている富原銘茶を生産する同市若代の寿園(梶岡泰士代表取締役)の畑(5・5ヘクタル)ではやぶきた、あさつゆ、おく緑など12品種を無農薬で栽培。年間約200トンを摘み取って緑茶や紅茶などに加工し、自社や同市内の直売所、道の駅、県南などで販売する。
7日は雨天で収穫は中断していたが、日本茶インストラクターの資格を持つ梶岡代表取締役の息子・怜史さん(23)は葉に手を添え、生育の様子をチェックしていた。「病気や害虫に弱く、管理が大切。農薬に頼らない分、苦労はあるが安全で安心な茶を作ることができる」と話す。
同地区はヤマ茶が自生する肥沃な土地で、傾斜地には茶畑がいくつも点在する。山間の冷涼な気候は害虫が少なく上質な茶葉が採れることで有名。
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茶葉の品質をチェックする怜史さん
真庭市 富原地区 新茶収穫最盛期