真庭署 黒田署長/岡山・真庭市

ひと
         

 「まちと田園風景の入り混じったところ。人々のコミュニケーションが残っており、地域の道徳心を再び呼び起こさせてくれた」と管内の印象を語る。
 1983年10月に岡山県警入り。翌年6月津山署駅前交番を振り出しに、県北は係長時代の勝英署(現美作署)以来3回目の勤務。
 生活安全部門以外は一通り経験し、前任は交通部参事官。主に免許返納や各種啓発など、高齢者が被害者、加害者にならないようあらゆる角度から対策にあたった。
 高齢化が進む管内では、高齢者が対象となる交通事故や詐欺被害の防止対策の徹底を掲げる。署員には「ここで勤務した足跡を残せ」「あいさつと笑顔で仕事に励み、常に市民目線で、スピード感を持って対応を」と訓示した。
 2年間は警察を離れ、倉敷市に出向。その間、G7の倉敷教育大臣会合があり、国、警察のパイプ役を務めたことも。「警察と行政では、基本的な考え方が異なる。物事を多角的に捉える広い視野が持てるようになった」。
 また、阪神淡路大震災翌日から現地入りし救出、救助などに当たったが、当時は資機材が思うようにそろっておらず、「無念な思いが強かった」と振り返り、行政と連携した防災対策を強化し、未然防止の大切さを説く。
 ウォーキングで町並みを眺め、母が育てていたシンビジュームの手入れでリフレッシュ。「心きれいに、ゆとりを持てるように」と柔和な笑顔を見せる。
 新見市出身。長男と長女は独立。倉敷市の自宅に妻を残して単身赴任。59歳。


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