岡山県津山市の中央公民館でこのほど、津山伝統文化茶道教室の「おひろめ茶会・終了式」が開かれた。教室生が日ごろの研さんの成果を披露し、客人らをもてなした。
文化庁の本年度「伝統文化親子教室事業」の一環。園児・児童・生徒12人のうち9人が参加し、保護者や同級生ら10人が訪れた。
紅白のツバキが飾られた茶室では、教室を指導する表千家流教授の濃野榮子さん(76)が見守るなか、子どもたちが作法にのっとり茶をたて、菓子と抹茶を運んだ。保護者らは我が子の成長に目を細めながら、心づくしの一服を味わった。
茶会に先立ち終了式があり、濃野さんが一人ひとりに相伝を授与。北小6年の上原凛々さんは「茶道の落ち着く感じが好き。お茶の心や礼儀とかをもっと濃野先生から学んで、これからも続けていきたい」と話していた。
子どもたちは年間25回の教室を通じ茶の湯の基本を学んだ。