研究の成果をプレゼン 県内の工業・機械系学科の高校生が津山に 「高校生テクノフォーラム」/岡山・津山市

教育・保育・学校 審査員の前で発表する津山工業高校の生徒
審査員の前で発表する津山工業高校の生徒
         

 「高校生テクノフォーラム」(岡山県高等学校工業教育協会主催)が20日、岡山県津山市の津山工業高校で開かれ、県内の工業、機械系学科の生徒たちが今まで取り組んできた研究の成果を発表し、その出来栄えを競った。

 高校生たちの意欲と技術の向上につなげようと県内の高校を会場に毎年行われている。同校で開催するのは7年ぶりで、津山工業高、東岡山工業高、高梁城南高、岡山商科大学付属高、興陽高から計7チームが参加した。

 開会式では大会長の文谷元信岡山工業高校長と、生徒代表会長の勝間田高校総合学科3年・片岡修也さんが「研究に打ち込んだ時間と発表を行った後の達成感がみなさんを成長させる」「取り組んできたことが県を発展させ明るい未来につながると信じている」などとあいさつ。各地域の高校生や中学生と一般の聴衆約350人が集まる中で始まり、日本初の国産自動車・山羽式蒸気自動車のレプリカ製作や水産養殖と水耕栽培を同時に行う循環型農法などが紹介された。

 このうち、津山工業高ロボット電気科のチームは、昨年12月に開催された「つやまロボットコンテスト」に向けて仕上げた約40センチの運搬用ロボットを披露。前後左右斜め8方向に動けるように仕込んだホイール、つかんだ物を固定して水平を保ったまま持ち上げることのできるアームなど、その構造や動きを制御するプログラムについて説明した。

 同チームメンバーの3年・込山隼土さん(18)は「緊張したけど、伝えるべき点は言えたと思う。みんなで研究に励んだ時間はとても貴重で、社会人になってもこの経験が生きてくると思う」と話していた。

 プレゼンテーション能力も含めて審査が行われた結果、最優秀賞には遠隔操作で窓を開閉できる道具とプログラムを作った東岡山工業高校電気科チームが選ばれた。出場した津山工業高校ロボット電気科と機械科のチームは優良賞だった。

津山工業高校ロボット電気科が製作した運搬用ロボット
津山工業高校ロボット電気科が製作した運搬用ロボット


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