岡山県北の教会有志による第44回「岡山県北クリスマスの集い」が14日、岡山県津山市の勝北文化センターで開かれ、来場者たちはひとあし早くイエス・キリスト生誕を祝い、祈りをささげた。
信者や市民ら約260人が参加し、日々の生活と恵みに感謝を込めて礼拝し、聖書の朗読。続いて第40回「日本レコード大賞」アジア音楽賞受賞し、東京都での季節公演をはじめ、ハンセン病療養所や災害被災地、少年院でも活動している岡山市在住の歌手・沢知恵さん(54)が登場。クリスマスソングや「ありのままの私を愛して」といった自身の曲を披露した。
さらに沢さんはハンセン病元患者だった詩人・塔和子さんの詩をメロディーにのせた「胸の泉に(かかわらなければ)」なども歌い上げて、患者たちへの差別を無くし、人権を尊重する大切さを呼びかけた。
その後は来場者も参加して讃美歌を合唱。津山市の福原裕子さん(61)は「すてきな歌声を聞き、自分も会場のみなさんと歌うなどして心温まる時間を過ごした。このような時間をいただけることができて神様とみなさんに感謝している」と話した。
実行委員長のキリスト兄弟団河内教会の平良友紀牧師(81)は「クリスマスを楽しみながら、キリスト教の起源についても興味を持ってもらえたら。他国の文化を知る上でも大切になると思う」と語っていた。
