月が地球の影に隠れる「皆既月食」の観察会が1月31日夜、美咲町下谷のさつき天文台であり、宇宙好きの人らが神秘的な天体ショーを見届けた。
津山星の会の会員や一般の計8人が参加し、同天文台指導員の内田重美さんらが解説した。
この日は空一面薄い雲が覆うあいにくの天候だったが、月の約4分の1が隠れた午後9時ごろ、かすかに月面の模様が確認出来るほどに回復すると「おー欠けてる」と歓声が上がった。月全体が見えなくなる10時前にはすっかり雲が広がったものの、参加者はわくわくした表情で夜空を見上げていた。
仕事帰りに来たという会社員・岩本康史さん(65)=同町行信=は「初めて月食を見たけど、欠けるのもよく分かって感動的だった」と話していた。
同天文台によると皆既月食は平成27年以来。次回は2018年7月28日早朝という。
神秘的な「天体ショー」見届ける