マムシ除けで知られる福力荒神社(岡山県津山市福力)の大祭が、旧正月の22日から開かれ、大勢の参拝者でにぎわっている。24日まで。
日曜日の初日は、朝からマイカーやJRを利用した家族連れらが次々に訪れ、拝殿で家内安全、安産などを祈念した後、マムシ除けに効くという御浄砂(ごじょうさ)やお守りを買い求めていた。午前10時からの神事では、横林正晴宮司の祝詞奏上に続き、3年ぶりに大崎小5・6年生女子児童が「浦安の舞」「豊栄の舞」を奉納。参道には刃物や農具、まむしよけまんじゅう、たい焼きといった露店約100店が軒を連ね、コロナ禍前を思わせるにぎわいを見せていた。
夫婦で参拝した真庭市福谷の農業・伊藤茂徳さん(72)は「もう40年近く欠かさず来ている。夏場は田のあぜなどでマムシによく出くわすが、御利益あって咬まれずにすんでいる」と話していた。
福力荒神社の大祭