「津山まつり」のフィナーレを飾る徳守神社と高野神社=岡山県津山市=の例祭が22日にあり、だんじり計28台が出動。徳守は大みこしの御神幸が4年ぶりに行われ、秋が深まる城下町を熱気で包んだ。
徳守は、日本三大みこしの一つと言われる重さ約1トンのみこしが、秋晴れのもと黄金色の輝きを放ちながら神社を出発。担ぎ手約170人が交代で肩を入れ、「ワッショイ、ワッショイ」と勇壮に氏子町内を練り歩いた。子どもみこしもその後を元気に続き、沿道の住民らが拍手を送って見入った。
文化財を含むだんじりは「ソーヤレ」と威勢のいいかけ声、鐘と太鼓の音を響かせながら巡り、催し会場の奴通り(南新座)に集合。力強く疾走して入場し、観衆を沸かせた。
熱心に写真撮影していた奈義町上町川の男性(75)は「だんじりの迫力に圧倒されるようだった。引き手の勢いなど、満足いく写真が撮れそう」と話していた。
このあと会場では津山鶴丸太鼓、田町奴行列、津山情緒保存会、備州岡山城鉄砲隊が登場し、演奏や踊り、演武を披露。神社では夕刻から時代絵巻風奉納演芸が行われた。