◎…秋の彼岸に向け、墓や仏壇に供えるシキミの出荷が加茂地域で最盛期を迎えている。独特の香りが漂う中、生産者が作業に励んでいる。
◎…同地域は県北一、県内でも数少ない産地と言われ、加茂シキミ生産組合を組織している。栽培歴30年以上の加茂町百々の有岡直さん(83)は自宅そばにある約30?のほ場で栽培。今年も生育、品質とも良好といい、鮮やかな緑色の枝葉を切り取り、作業場へ。妻の美智子さん(80)とともに、規格に合わせてはさみでそろえて束にし、水を張った容器に入れて水を吸わせる。ピークは15日まで続く。
◎…「朝晩の寒暖差が生育に良く、加茂産のシキミは葉が大きいのが特長。地域に後継者が増えていけばうれしい」と有岡さん。JAを通じてホームセンターに並ぶ。
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シキミの出荷作業に励む有岡さん夫妻