美作地域の山間部で紅葉シーズンを迎え、緑から徐々に色づいていく広葉樹、すでに赤や黄色に染まった木々が、美しい景観を作り出し、行楽客を魅了している。
岡山県苫田郡鏡野町の国名勝・奥津渓では、奥津温泉下流3キロに渡り流れる吉井川沿いの渓谷に自生する色鮮やかなモミジ、カシなどが清流を彩る。6日は秋晴れとなり、大釣橋や奥津渓紅葉公園、遊歩道には記念撮影や散策を楽しむ友人や家族連れらの姿が。日差しを浴びて色とりどりの葉が輝く様子に感嘆の声を上げ、自然が織りなす絶景を堪能していた。
祖父母に教えてもらい、初めて来たという西吉田の大学3年生・小林愛佳さん(20)は「一枚の絵になるくらいすてきな景色で驚いている。身近にこのようなすてきな場所があることがわかってうれしい。来年も来たい」祖父の範久さん(71)=金井=は「モミジの赤色がよく映えて美しい。孫に見せたかった風景で連れて来ることができてよかった」と話していた。
同所の紅葉は昨年より約1週間遅く、ピークは12日前後と見られる。16日まで奥津渓沿いの町道を一方通行に規制。奥津渓紅葉公園付近ではライトアップを実施しており、昼とは違った幻想的な姿が楽しめる。
