科学をテーマにしたイベント「タイムトリップ? サイエンスショー~もしも江戸時代の洋学者が現代にやってきたら~」が20日、岡山県津山市西新町の津山洋学資料館で開かれ、夏休みの中の子どもたちが科学を学ぶ楽しさを満喫した。
サイエンスコミュニケ―ターの佐伯恵太さん(東京都)扮する箕作阮甫と、津山市出身の脳科学者でデンマークオーフス大・竹内倫徳准教授が対談。箕作阮甫の偉業と脳科学の最先端をクイズ形式で紹介し、「幕末と現代は良く似ていて、激動の時代。箕作さんのように好奇心を大切にして、挑戦し続けてほしい」と呼び掛けた。
さらに、「江戸時代の実験に挑戦してみよう」では「マクデブルクの半球」を現代版にアレンジして真空の力と不思議を学んだ。また、竹内さんによる特別講義「暗記が得意になるかも? 最新の脳科学のお話!」があり、子どもたちは熱心に耳を傾けた。
津山中学校科学部の仲間7人で来ていた2年・大重歩さんは「医者を目指しているので、竹内先生や箕作先生のように常に探求心を持って生きていきたい」と話していた。
サイエンスショーは一般社団法人Leal主催、津山まちじゅう博物館コンソーシアム共催、津山まちじゅう博物館構想人づくり事業のプロジェクトとして開催。約40人が参加した。イベント動画を津山市内の小中学生向けに夏休みの期間無料配信する。