おかえり稲葉浩志さん “魂の叫び”でB’z一色になった街は 歓喜の中に/岡山・津山市

おかえり稲葉さん B'zファンらでにぎわう津山文化センター
B'zファンらでにぎわう津山文化センター
         

街中歓喜の中に「B’z SHOWCASE 2017 -B’z In Your Town-」津山公演|おかえり稲葉さん2017

 岡山県津山市出身・稲葉浩志さんがボーカルの人気ロックバンドB’zの「B’z SHOWCASE 2017 -B’z In Your Town-7」津山公演が22日夜、山下の津山文化センターで行われた。

 幻とされてきた地元公演に街中が歓喜と熱気に包まれた。

 会場をはじめ、稲葉さんにゆかりのある市内のスポットには大勢のファンが押し寄せ、市民らは準備を重ねてきた取り組みなどで温かく歓迎。この日だけで約5000人が来津した。

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 開場が迫る午後5時前、B’zライブではつきものという雨が降りだし、正面入り口の扉が開くと傘を差して並んでいたファンがチケットを手に一斉に会場に入った。

 6時の開演後、会場の外には音漏れを求め大勢の人が集まった。終演が近付く中、チケットが手に入らなかった人のために会場の扉を開ける演出があり、3曲が披露された。

 ヒット曲「ultra soul」ではホール外の人も合唱。終わってもすぐに帰る人は少なく、しばらく余韻に浸りながら会場周辺は人だかりができた。

 会場に入ったファンによると、公演では約20曲を演奏。稲葉さんは同センターや津山城(鶴山公園)での思い出話などを語り、「津山に生まれて本当によかった」「また戻ってくる」などと叫んだという。

 「デビュー間もないころから応援してきたが地元でのライブがかなうとは。津山への思いを熱く語る姿が印象的だった」と、母校・津山高校の後輩で誕生日も同じという山北の会社員・安東和生さん(41)。

 千葉県浦安市の主婦・春村昭子さん(39)は「生まれ故郷でのライブなので思い入れの強さが感じられ、同時に観客を包み込むような優しさもにじんでいた」と話した。

 公式グッズ売り場では開演まで、限定Tシャツなどを求めて鶴山通りから津山城の入り口にかけて長蛇の列ができ、中には4、5時間待ちの人もいた。

 同センター近くに設営した「おもてなしブース」にはツアートラックが展示され、グッズを手に記念撮影。地元飲食店が津山ホルモンうどんなどのご当地グルメを販売したほか、市は飲料水を無償配布し、屋根付きの休憩スペースも用意した。駅から向かう人らが一休みできるよう津山商工会館も開放された。

開演後、音漏れを狙って集まるファン
開演後、音漏れを狙って集まるファン


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