落語家・立川晴の輔さんの独演会(ECMA@TSUYAMA主催)が14日、岡山県津山市のリージョンセンターで開かれ、軽妙な語り口で市民ら約380人の笑いを誘った。
演目「青菜」は、風流で奥ゆかしい夫婦の振る舞いに影響された植木屋が友人の前で真似を試みる滑稽噺(ばなし)。2題目は、自殺しようとする男が死神の助言で巨額の富を手に入れるものの再び死の淵に立たされる「死神」を披露した。
このうち「死神」の後半では、自身の寿命を表した今にも燃え尽きそうなろうそくを必死に守る男と、からかう死神を抑揚の効いた巧みな話芸で演じ分け、観客を魅了。意表を突く〝オチ〟に会場には大きな笑い声と拍手が響いていた。
立ちトークでは、4月からレギュラー出演しているテレビ番組「笑点」のメンバーに選ばれた時の率直な心境や、立川志の輔師匠、家族に報告した時のエピソードで会場を沸かせた。
◇立川晴の輔(たてかわ・はれのすけ)1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ。岡山県作陽高校、東京農業大学農学部卒業後、1997年に立川志の輔に入門。2013年立川流真打に昇進。日本テレビ「笑点」、ニッポン放送「週刊なるほど!ニッポン」でも活躍中、津山朝日新聞でも隔週コラム「立川晴の輔・あしたは晴れるや!」連載中。