岡山県津山市の旧津山藩別邸庭園「衆楽園」で29、30の両日、「衆楽園竹あかり」(津山青年会議所主催)が初めて開かれた。美しい装飾を施した竹製の灯籠やモニュメントが幽玄な明かりを放ち、来場者を魅了した。
津山JCのメンバーと津山圏域の中高校生ら有志スタッフと製作し、LED電球をともした計約1000基を入り口や沿道に設置した。
初日の午後6時45分に点灯式があり、スタッフ約80人が見守る中、麻の葉模様と津山藩森家の家紋「鶴丸」をあしらったモニュメントをライトアップ。「愛」「未来」など文字を刻んだ灯籠タワーや、星形に組まれたフォトスポットなどがお目見えし、家族連れや友人グループが写真撮影したり、竹から漏れるほのかな明かりをゆったりと眺めたりしていた。さらに「ミマダイン」「横仙歌舞伎」など地域の魅力をPRする明かりのクイズラリーも好評だった。
家族4人で訪れた沼の公務員・甲田泰陽さん(33)は「細部まで丁寧に作られていてとてもきれいで癒やされた。子どもたちも大喜びです」と話した。