国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている岡山県津山市「城東地区」で11月6日、第1回「令和作州城東むかし町」(実行委主催)が開かれた。市民や観光客らは情緒あふれる街並みを散策しながら、地区内の会場の催し物や屋台グルメ、物産市での買い物などを満喫した。
2019年まで30回開いた「出雲街道津山城東むかし町」から3年ぶりで、次回から春季に開催することを踏まえて今までのコンセプトや形態を大きく変更して実施。江戸から大正時代までの風情が感じられるイベントを用意したほか、歩行者天国を取り止め、会場を作州城東屋敷=津山市中之町=や津山洋学資料館前庭=津山市西新町=など3カ所に、飲食専用ブースを2カ所に集約した。
津山市東新町の観光駐車場では、美作大学沖縄県人会によるエイサーの演舞、作州忍者鶴山隊のパフォーマンス、舞踊集団宮坂流の踊りなどが行われた。このうち、「忍者コスプレコンテスト」では、子どもらが装束を身にまとい、かっこよくポーズを決めて出場。会場を盛り上げた。着物をリメイクした手作りの衣装を着た早瀬瑚実乃ちゃん(4)は「大好きな忍者になれてうれしい」とにっこり。
瑚実乃ちゃんの母親・友浦さん(34)は「コロナ禍の影響で中止していた催し物がようやくできるようになったのは喜ばしい。今日は娘にとっても良い経験や思い出になったと思う」と話した。
このほか、スタンプラリーもあり、参加者は大隅神社=津山市上之町=や河野美術館=勝間田町=といった観光スポットを巡っていた。同実行委の渡部靖人副委員長は「多くの人の姿を見て、開催に踏み切ってよかったと実感した。これからもみんなが喜ぶイベントや祭りをしていきたい」と語っている。
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