津山土岐家財団主催の第1回「田町武家地の歴史講座」が23日、田町の同財団記念館で開かれ、津山郷土博物・元館長の尾島治さん(65)=川崎=の話に参加者35人が熱心に聞き入った。
田町武家地の保存活用に向けて企画し、初回は「津山城下町の構造と田町」と題して講演。尾島さんは寺社などの区分け、身分格式による配置、屋敷の基本的構成などについて城下町絵図などの資料をもとに説明した。田淵家の出世と屋敷替えなどについても詳しく解説し、訪れた人たちはメモを取るなどして、興味深そうに耳を傾けた。
参加した白石惇与さん(36)=小田中=は「老若男女一丸となって、次の世代のためにもまちづくりをしていこうという気持ちが強くなった」と話していた。
同財団は、当主から受け継がれてきた田町の屋敷地を歴史的遺産として残し、土岐家の歴史を後世に伝える目的で2013年に設立した。第2回は来春、津山市歴史まちづくり推進室の学芸員・乾康二さんを講師に招いて行う予定。
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熱心に耳を傾ける参加者
第1回「田町武家地の歴史講座」
- 2022年9月29日
- 歴史・文化