第16代を継いだ森順正住職(27)を祝福 津山藩森家にゆかりがある妙願寺の新住職就任祝賀会 / 岡山県津山市

経済・産業 壇上であいさつをする第16代森順正住職
壇上であいさつをする第16代森順正住職
         

 津山藩森家にゆかりがある妙願寺(岡山県津山市戸川町)の新住職就任祝賀会が12日、東新町の津山鶴山ホテルで開かれ、来賓、親族、門徒たち約100人が第16代を継いだ森順正住職(27)を祝福した。
 昨年4月に継職法要が行われ、43年務めた祖父の森嵩正前住職(第15代)から次世代へ引き継がれた。今回、コロナ禍を考慮して延期をしていた祝いの席を改めて開催。
 式典では順正住職は亡き父親・章心さんに触れ、「本来ここに立つはずだった父、歴代住職たちのあゆみを考えると身が引き締まる思い。経験が浅く未熟であるが、寺をより良くするため、みなさんの意見や考えを取りいれていきたい。力添えをお願いしたい」とあいさつ。門徒総代長代行の山下修さんが「みなが一体となって由緒ある寺を一層盛り立てていこう」と話した。
 また、来賓の谷口圭三津山市長が「寺院は地域の福祉や文化を支える役割も兼ねており、人と人がつながりを持つ場所でもある。住民らの心のより所となるように発展を祈る」と祝辞を述べ、森藩時代を語る会・高山科子会長が「先代の教えを受け、新しい自分のやり方を見つけて寺をすばらしいものしていってほしい」と激励した。
 この後、舞踊集団宮坂流が祝舞を披露し、会場を盛り上げた。
 同寺は、岐阜県の美濃金山城主だった森忠政公が津山藩主になったのち、1617(元和3)年ごろ金山に妙願寺を建てた母・妙向尼を弔うため戸川町に移したとされる。


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