第2回「津山国際環境映画祭」

イベント 第2回「津山国際環境映画祭」
         

 第2回「津山国際環境映画祭」が14日、山下の津山文化センターで開かれた。津山を舞台とした新作映画「十六夜の月子」の上映をはじめ、新しいツーリズムをテーマにした講演とシンポジウムがあり、来場者約400人が地域の魅力を再発見した。
 映画は、市出身の映画監督・頃安祐良さんが脚本と監督を手がけた約30分のショートムービー。津山街デザイン創造研究所長で映画祭総合プロデューサーの山本昇さんの小説が原作になっている。
 ストーリーは、映画製作の依頼を受けた主人公が10年ぶりに古里の津山に戻り、初恋の「あの子」の思い出を絡めながら展開。俳優の前原瑞樹さんとamiさん、お笑い芸人のオール阪神さんらが出演し、津山高校や神楽尾公園、津山城、商店街、城東地区などでロケを行った。訪れた人たちは興味深そうに見入り、上映が終わると大きな拍手を送った。舞台あいさつで頃安監督は「地元の津山で映画が撮れて感無量。今後も上映されると思うので応援してほしい」と語った。
 エキストラとして出演した津山高校1年の中岡蒼大さん(一宮)は「津山の雰囲気や魅力が凝縮されていて良かった」と話した。
 これに先立ち、津山文化センターを舞台にした小説『ホシノカケラ』の著者で、写真家・一級建築士の稲葉なおとさんが「美しい建築の町・津山」をテーマに講演した。自身が撮影した津山高校旧本館など市内16の名建築を写真で紹介。雪化粧した姿や細部の意匠を映し出し、「美しい建築を自慢できる津山を自慢して」と呼びかけた。
 シンポジウムでは谷口圭三市長、両備グループ代表の小嶋光信さんら5人が登壇。小嶋さんは「美作三湯や蒜山など一つの国にあらゆるものが集積している。〝美作国づくり〟を連携した形で考え、地域の魅力を引き出していけば大きな原動力になる」とエールを送った。
 映画祭は同研究所、実行委が主催した。


1短編映画「十六夜の月子」の冒頭シーン

2舞台あいさつする出演者ら。右から頃安監督、前原さん、amiさん、オール阪神さん

<第一回目の記事はこちら>

津山朝日新聞社

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