第2回インフラマネジメントテクノロジーコンテスト(同実行委主催)で、津山高専(沼)総合理工学科機械システム系5年生4人によるチーム「田んぼの安全守り隊」が提案した、「泥に足を取られない無電源圧送長靴」が優秀賞を受賞した。
インフラのマネジメント・メンテナンスに関する高専生向けのアイデアコンテストで、今回は17高専のグループがエントリー。提案書とプレゼン動画を専門家や有識者らが審査し、最優秀賞(1件)に次ぐ優秀賞(2件)に選ばれた。
同チームの長靴は、両わき腹に装着したポンプをひじで圧縮し、パイプで靴底に空気を送り込む装置を提案。粘り気の強い泥の中を歩行する際、踏み込んだ足が動きづらい密着状態に空気を割り込ませることで抜きやすくなり、胴長靴にも応用できる。審査では、土石流などの災害時、インフラの復旧作業を軽減できるほか、平時に水田での作業にも使え、卒業研究で取り組んだ流体力学を活用した点が高評価された。
同チームリーダーの奥大晟さん(20)=鏡野町円宗寺=は「祖父母の農作業を手伝った際の経験から考案した。軽量化のため無電源、手動にこだわった装置で、ポンプを押し込みやすい角度に固定し、パイプが作業のじゃまにならぬよう工夫した」。メンバーの?木奎太朗さん(20)=同町瀬戸=は「実際に泥の中で使ってみて効果を実感した。実用化を期待している」と話した。
第2回インフラマネジメントテクノロジーコンテスト 優秀賞
- 2022年3月12日
- 教育・保育・学校