一宮小学校6年生の中島結里愛さん(12)が、第23回「ショパン国際ピアノコンクールinASIA」で最高賞の金賞を受賞した。ハイレベルな国際コンクールの一つとして知られ、「将来は国内外で活躍する一流のピアニストになりたい」と夢が膨らむ。
アジア大会は、地区大会、全国大会を通過して出場でき、過去には著名なピアニストも金賞を受賞。「若手ピアニストの登竜門」ともいわれている。
4度目の挑戦で受賞歴がある中島さんは、飛び級で中学生部門に臨み、12月のオンライン形式の全国大会でも金賞に選ばれて出場権を獲得。アジア大会では、昭和音楽大(神奈川県川崎市)のコンサートホール「ラ・サーラ・スカラ」で作曲家フレデリック・ショパンのエチュードと「マズルカ風ロンド」を計約12分間演奏し、49人が挑んだ中、最高賞を受賞した。
「前にも弾いたことのある好きなホールだったから気持ちが乗り、これまでで一番楽しい演奏だった。より芸術的な表現ができた」と中島さん。
幼少の頃から鍵盤に触れ、コンクールには4歳で初出場。大阪やイタリア、ベルギーの国際コンクールで1位に輝くなど、実績を積み重ねている。
春には津山中学校に入学。「生活は変わるけど、効率良く時間を使い、ピアノと勉強を両立させたい」と意気込む。母で指導者の千香さんは「今後も弱点を補強させつつ、より大きな大会に挑戦してほしい。音楽の奥深さを追求してもらえれば」と見守る。
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「ショパン国際ピアノコンクールinASIA」で金賞を受賞した中島さん
第23回「ショパン国際ピアノコンクールinASIA」最高賞金賞受賞
- 2022年2月17日
- ひと