第71期美作アマ将棋名人戦挑戦者決定大会

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第71期美作アマ将棋名人戦挑戦者決定大会(津山朝日新聞社主催、日本将棋連盟津山支部主管、津山キッズ将棋教室協力)は17日、大谷の中央公民館で開かれた。息詰まる熱戦の結果、実力者で永世名人の川口剛五段(56)=自営業、皿=が、並み居る強豪を撃破し、挑戦権を獲得。土山泰輝名人(14)=中学3年、美咲町=と31日、高野本郷の津山キッズ将棋教室で名人位をかけ三番勝負で対局することになった。
 福田邦夫社長が「しっかりコロナ対策を万全にし、大会が開催できることを大変ありがたく思っている。このような時こそ集中して人と向き合って対局できる機械があることは幸せなこと。真剣勝負の時間を過ごしていい思い出にしていただきたい」とあいさつし、対局に移った。
 決定大会はトーナメント戦(15分、20秒秒読み、決勝は20分、30秒秒読み)で行われ、 小学生から中堅、ベテランまで腕に覚えがある美作棋界の有段者19人が出場。精鋭ぞろいのため目が離せない対局ばかりで、盤上に火花を散らした。
 決勝には1回戦・中山和徳三段(真庭市)、2回戦・橋本雅典初段(林田)、準々決勝・横山英治三段(真庭市)、準決勝では・挑戦者実績3回の福島清次三段(東一宮)を退けた川口五段と、2回戦・乾篤尭二段、準々決勝で昨年の挑戦者横山大作三段(真庭市)、準決勝で森田啓大三段(川崎)を下した片田一輝三段(勝央町)が進出した。
 決勝は、振り駒の結果、先手番となった片田三段の居飛車に対して後手の川口五段は右玉戦法で対抗。中盤に差し掛かる局面では、ポイント獲得を目指して片田三段が飛車先の歩交換を行うが、川口五段はそれを逆用する形でわずかながらポイントを挙げペースをつかんだ。中盤から終盤にかけては一進一退の攻防が展開される中、川口五段が堅実な指し回しでリードを広げて押し切った。
 川口五段の話 1回戦で負け将棋を逆転勝ちすることができ、勢いに乗れた。土山名人との対局は楽しみ。
 土山名人の話 川口五段には過去1度負けているので、準備をしっかりして防衛したい。
 また、同決定戦の敗者戦のA級と一般大会のB級(22人)、C級の子ども大会(14人)も、決定戦に負けない熱のこもった対局となった。
 A級、一般大会の成績は次の通り。
 【A級】①土山蒼介初段(小学5年) ②橋本圭司三段(美作市) ➂小林正典三段(大谷)
 【B級】①小倉義昭(高野本郷) ②津川裕護(弥生小6年) ➂山本達希(小学3年、広島市)
 【C級】①芦田拓馬(佐良山小3年) ②林田悠汰(河辺小5年) ➂森隆矩(一宮小3年)


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