第75回県北軟式優勝野球大会(津山朝日新聞社主催、津山野球協会主管、内外ゴム、スポーツショップムサシ協賛)の最終日は18日、勝部の津山スポーツセンター野球場で準決勝、決勝の3試合が行われた。決勝は初出場の久米南エンゼルスが津山市役所を5―4で下し、初の栄冠に輝いた。
同協会加盟Aクラスから選出した10チームが出場し、準決勝は津山市役所と武蔵、久米南エンゼルスと津山信用金庫が戦った。
決勝は、伝統ある強豪チーム・津山市役所と、初出場にして決勝まで進んだ久米南エンゼルスが対戦。勢いのある津山市役所が二回表に3点を先制して引き離すかにみえたが、久米南エンゼルスが粘り強い野球で逆転し、激戦を制した。
【決 勝】
津山市役所
030001 4
00003 × 5
久米南エンゼルス
(津)内田、永松―花房
(久)鳥山、平山―光元
▽二塁打=花房3、宰務(津)、平山(久)
◇球審=岡本◇一塁=三谷◇二塁=江見◇三塁=滝山
◎…先攻津山市役所は二回、1死一、三塁で9番矢野が右翼への適時打で2点を先制し、その後も2死一、二塁で3番花房が中安打(二塁打)を放ち1点追加し3点を挙げた。久米南エンゼルスは四回まで無得点に抑えられていたが、五回に二四死球と内野安打で無死満塁とし、2番平山の死球で待望の1点。無死満塁から3番光元が左翼前への適時打で1点追加、その後、1死満塁から投手ゴロの処理を誤り三塁走者が生還し3点目を得た。
津山市役所は六回、2死三塁から3番花房の右翼越え2塁打で1点追加し4点に。その裏、久米南エンゼルスは、1死一塁から9番山本の右翼への適時打で同点とし、その後2死二塁から2番平山が左翼越えの2塁打を放ち、これが決勝点となり劇的な逆転勝利を手にした。
決勝戦、津山市役所は試合前半、順調に得点を重ね試合のペースをつかみかけたが、後半久米南エンゼルスが粘り強く攻撃し、勝利を勝ち取った。久米南エンゼルスはトーナメント戦で決勝までの2試合は引き分けだったが、じゃんけんで勝利を勝ち取り、運とチームの勢いを味方に付けて決勝戦では劇的な初優勝を飾った。
久米南エンゼルス・光元悠貴監督の話 コロナ禍で大変ななか、初出場で、少ないメンバーで戦い勝利できた。感謝の気持ちでいっぱいです。
津山市役所・庄司恵一監督の話 若手の頑張りが目立った戦いだった。いい勉強になったので、今後に生かしたい。
閉会式では本社から優勝、準優勝チームに優勝旗や盾、記念品などを贈呈し、柿内穂会長が最優秀選手らを表彰。久保信夫副会長が「素晴らしい試合をありがとう。野球の凄さを改めて実感しました」とあいさつし、熱戦に幕を閉じた。
【準決勝】
津山市役所
33022 10
2000 × 2
武 蔵
(津)永松―花房
(武)春名、渡辺―渡辺、万代
▽三塁打=花房(津)▽二塁打=亀澤(津)
久米南エンゼルス
0100000 1
1000000 1
津山信用金庫
(久米南エンゼルスじゃんけん勝ち)
(久)鳥山―光元
(信)垂井―薮脇
【表彰】◇最優秀選手賞=鳥山凌也(久米南エンゼルス)◇敢闘選手賞=花房優汰(津山市役所)◇優秀選手賞=平山大稀(久米南エンゼルス)永松武尊(津山市役所)
写真
サヨナラ生還でガッツポーズを決める選手(決勝戦で)