第85回「県児童生徒発明くふう展」(県主催)で、津山東中学校1年の■郷虹々菜さん(13)の作品「体が不自由な人でも楽にそろえられるスリッパ」が、最高賞の県知事賞(中学生の部)に選ばれた。
■郷さんは、半身不随の祖父がスリッパをそろえるのに時間がかかっている様子を見てアイデアを考えた。左右のスリッパの内側に磁石を入れ、脱いだ時に両方がくっついて手で触れることなくそろえられるように工夫。磁石は布を被せて縫い付けてある。
22日に谷口圭三市長と有本明彦教育長らに受賞報告。市長は「生活の中での気づきと創意工夫が素晴らしい。みんなの励みになるので、これからも頑張ってほしい」とたたえた。■郷さんは「祖父もスリッパがそろえやすくなったと喜んでくれた。大きな賞に選ばれるとは思わず、とてもうれしい」と喜びを語った。
同展は、児童生徒に発明する楽しさと創作する喜びを感じてもらおうと開催。県内43小中学校から夏休みの課題で取り組んだ65点の応募があり、県知事賞を含む特賞12点、奨励賞9点、入選9点を選んだ。
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県知事賞の作品「体が不自由な人でも楽にそろえられるスリッパ」と表彰状を持つ津山東中の■郷さん