美作地域の渓谷や山地などで紅葉が見ごろを迎え、赤や黄色に染まった木々が行楽客を魅了している。
鏡野町の国名勝・奥津渓ではモミジなどが鮮やかに色づき、清流を彩る。親子連れやカップルらが〝紅葉のトンネル〟をくぐりながら、記念撮影などを満喫。秋の日差しを浴びて輝く景色に感嘆の声を漏らしていた。日没から午後9時まではライトアップを行っており、暗闇に浮かぶ幻想美を味わえる。第13回「奥津もみじ祭り」を15日まで開催中。
同町富西谷の白賀渓谷でも、朝晩の冷え込みとともに木々が装いを変えている。富栄山など1100〜1200㍍級の山を源流に、約5㌔にわたる県下有数規模の渓谷。モミジはまだ緑色が多く、地元住民によると、今週末が本格的な見ごろになりそうという。4日は倉敷や赤磐市などから愛好家らが訪れ、水面に映り込む光景や、滝と巨岩、渕が連なる絶景を堪能していた。
例年開かれる「白賀渓流紅葉まつり」は、新型コロナウイルスの感染拡大予防のため中止した。