新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う国の緊急事態宣言一部解除を受け、臨時休校していた岡山県津山市内の市立小、中学校が20日から再開。4月20日以降約1カ月ぶりに校舎に子どもたちの笑顔と元気な声が戻った。
市教委は同日から3日間を本格再開(25日〜)に向けた登校日とし、小中学校ともに午前中のみ授業。また、再開にあたり「終日マスク着用」「人との距離をとる」「給食では向かい合って食べない」など「津山っ子新しい学校生活様式」を示して、感染症予防の徹底を児童生徒、保護者に呼びかけている。風邪の症状がある場合は「欠席」扱いにしない。音楽や家庭科などの科目では一部授業内容を変更するなどして対応する。中学では来週から部活動も再開する。
小学校全27校のうち、鶴山小学校(志戸部、森本宏伸校長)では、午前7時40分ごろから、通学班ごとに児童が元気よく登校し、「おはようございます」と大きな声で朝の気持ちの良いあいさつを交わした。この後、各教室で朝の会があり、6年2組では教室をいっぱいに使って取れる限りの距離をとり、工藤舞教諭(31)が37人の健康観察をした後、3密の防止や新生活様式を説明すると児童は熱心に聞き入っていた。
「休み中は普段ではなかなか一緒にいられない父と過ごす時間が長くなってうれしかった」と森本みくる君(11)。栗脇和輝君(11)は「友だちと会えて、やっと遊べると思うとうれしい」と話しいていた。
同校では、休業期間中、3回の登校日を設けるなどして対応。計画していた参観日や家庭訪問のほか、6月3、4日の海の学習(5年生)は中止したほか、12、13日の修学旅行は10月16、17日に延期している。
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3密防止、新生活様式の説明を聞く児童=鶴山小で
緊急事態宣言解除に伴い、小中学校の授業が再開/岡山・津山市
- 2020年5月20日
- 教育・保育・学校