「十三参り」として知られる虚空蔵大会式(22、23日)を前に、岡山県津山市東田辺の黒澤山・萬福寺で19日、参拝者に授与する縁起物の福笹(ざさ)作りが行われた。
今年の当番、東田辺地区の檀信徒約30人が朝から宿坊に集合。前日までに切り出しておいた竹の枝に俵をはじめ、商売繁盛の大福帳や蔵のかぎ、きん着、小判などを協力して飾り付けていった。小物にはそれぞれ、「福徳開運」「家内安全」「貨財倍増」といったご利益のいわれがある。
「参られる方に福が訪れるよう心を込め、一つひとつ丁寧に作っています」と総代長の有木高志さん(76)。特大、大、中、小の計約300本を仕上げた。
同寺は金剛證寺(三重)、圓蔵寺(福島)と並ぶ日本三所の福地。
虚空蔵大会式は毎年、数え年13歳の厄払いをはじめ、商売繁盛や進学を願う参拝者でにぎわい、境内には露店が並び、密教婦人会による甘酒接待がある。
問い合わせは、同寺(TEL:0868-27-0316)。
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