美作保健所管内感染症対策研修会が31日、ベルフォーレ津山=岡山県津山市=で開かれ、福祉関連施設の管理者らがコロナウイルス感染症と発生時の対応について認識を深めた。
津山市、鏡野町、美咲町、久米南町の担当職員を含め約170人が参加。
市村康典県保健福祉部主幹が、国内の症例データを挙げながら「感染者の3、4割に息切れの症状があり、無症状が多いのも特徴。発症2日前から他者にうつす可能性があり、無症状時にウイルス排出量が多く、感染力が強い。いかにクラスターを発生させないかが大切」と指摘した。
院内・施設内感染対策チェックリストによる職員や利用者の管理、予防策の徹底、発生時の初期対応にもふれ「有効活用し、フェーズ(局面)や状況に応じて繰り返し確認することが大切」とアドバイスした。
この後、同保健所の担当者が患者発生時の対応として∇入院調整や移送∇積極的疫学調査、施設への指導∇本人への聞き取りや濃厚接触者の特定の流れ∇必要に応じた消毒命令、感染拡大予防の指導―といった流れを説明。施設消毒のポイントや作業の留意点についても話し、参加者は終始熱心に耳を傾けた。
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新型コロナ感染症対策について聞く参加者
美作保健所管内感染症対策研修会/岡山・津山市
- 2020年9月1日
- 医療・福祉