梱包用品製造・販売のサトミ紙工は、岡山県津山市の敷地内にモノづくりのコミュニティ施設「YATAGROUND(ヤタグラウンド)」を開設。最新鋭のデジタルカッティングマシンを整備した。「ひとづくり・モノづくり・社会づくりのスローガンのもと、新たにコトづくりをしていきたい」と里見允二専務(36)。
同社のシンボルマーク・八咫烏(やたがらす)から名付けた。木造2階建て吹き抜け、延べ床面積162平方メートル。1階には大きな木製のバーカウンターをしつらえており、遊び心あふれる仕上がり。2階には商談ルームとミーティングルームがある。
本施設の目玉であるノルウエー製の大型デジタルカッティングマシンは、美作地域初のお目見え。段ボールはもとよりアクリル、ポリ塩化ビニール、ゴム、ウレタン、木材など多彩なマテリアルを自由自在にカットできる。重量物の梱包材から、大型パネルやディスプレイ、複雑なデザインや小さなものまで極小ロット一つから製作可能。
同施設の基本機能は同社の工場で、セミナーやイベント、子どもの向けの体験会などを開くほか、イベントスペースとしても一般開放する予定。
里見専務は「われわれのミッションは『つくる』こと。子どもたちにはモノづくりのワクワクを伝えたい。大人たちにはワクワクドキドキを思い出してほしい。『全ての人に可能性がある』を感じるまちづくりの拠点施設になれば」と話している。
問い合わせは、サトミ紙工(☎0868-28-1155)。