新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を受けて21日から学内での授業を一旦中断していた美作大学・同短期大学部=岡山県津山市=は27日、オンラインによる授業をスタートさせた。
オンライン授業は同大では初めて。出欠の確認や教材の共有ができる授業支援システムのほか、ウェブ会議アプリを利用して授業を行う。初日、食物学科の納庄康晴教授の授業では、4年生の卒業研究生6人のアパートや寮をつないでパソコンの画面越しに講義。分割された画面に教員と学生の顔が映し出され、会話のやりとりも交えながら進めていた。
花原緋色さん(20)は「みんなの顔が見える授業は楽しいし、すぐに使い方に慣れたので今後の学習面での不安もなさそう」と話した。
同大によると、新年度に入り2週間の通常授業を行っていたことで教員と学生が一定のコミュニケーションを取れ、各ガイダンスも終了していたことから、スムーズに移行できたという。
また、社会福祉学科の1年生からは「一人で家で過ごすことに苦痛を感じていたので、大学がすぐにオンライン授業を始めてくれてうれしかった」といった感想が多数寄せられたという。
授業再開ができるようになるまでオンライン授業が続く。同大は「教育内容の質を上げ、オンラインに対応できる授業を増やしていきたい」としている。
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オンラインで授業を行う美作大学の教員