公開講座「地球環境論」開催/岡山・津山市

教育・保育・学校 地球環境論について熱弁を振るう堀江さん
地球環境論について熱弁を振るう堀江さん
         

 美作大学公開講座「地球環境論」が11月12日、岡山県津山市の同大学で開催された。元地球環境問題担当大使で同大客員教授の堀江正彦さんが「気候変動と生物多様性の危機〜SDGsは救いになるのか」をテーマに話し、学生と一般の参加者約70人が聴講した。

 講演では、地球温暖化が危機的な状況にあるだけでなく、生物多様性に見られる地球環境も危機的な状況にあること、そしてこれらの双子の危機に対して国際社会がどのように対処してきたか、講師の外交交渉経験に焦点を当てた臨場感のある話があった。

 また危機的状況にある地球と人類が生き延びていくには、SDGsの目標達成を目指して、政府のみならず、企業や一般市民を含む全ての人々が一丸となって取り組む必要があることなど、熱弁が続いた。

 また、実態が伴わないのにSDGsに取り組んでいるように見せかける「SDGsウォッシュ」や「カーボンニュートラル」に取り組んでいても、自然災害や環境破壊につながる「グリーンウオシュ」などに警鐘を鳴らした。

 最後に、政府が検討している「排出CO2に税金をかける炭素税の導入」や「自然の恵みに対し対価を支払うシステムの構築」などを考える必要が生じていることが強調された。

 受講者はメモを取るなどしながら熱心に聞き入り、講師との質疑応答が行われ講演を了した。

<関連記事>


>津山・岡山県北の今を読むなら

津山・岡山県北の今を読むなら

岡山県北(津山市、真庭市、美作市、鏡野町、勝央町、奈義町、久米南町、美咲町、新庄村、西粟倉村)を中心に日刊発行している夕刊紙です。 津山朝日新聞は、感動あふれる紙面を作り、人々が幸せな笑顔と希望に満ちた生活を過ごせるように東奔西走し、地域の活性化へ微力を尽くしております。

CTR IMG