ホタルが飛び交う美しい宮川を取り戻そうと、美作高校(山北)は地元企業との共働による環境づくり活動に取り組む。同校自然科学部が中心となり、年間を通じた水質・生態系調査などを展開する。活動を支援しようと5日、解体・土木建築業のグリーンベルト(二宮、畝岡昭一社長)から寄付金が贈られた。
同校では2005年から環境保全と地域貢献の一環として、生徒主体で宮川河川敷の清掃活動を行ってきた。しかし毎回多くのごみが回収され、投棄はなくなっていないのが現状という。SDGs(持続可能な開発目標)の観点も踏まえ河川の環境改善・回復を図るため、同社と共働した活動を進めていく。
寄付金は中国銀行のSDGs私募債「地域応援型」による同行・同社連名の20万円と、同社独自の100万円。
同校で行われた贈呈式で、畝岡社長が自然科学部の1年・青木大雅さん(15)に手渡し「ホタルがすむ美しい川を継承し、同じ意識を持つことは市民の義務と責任。私たちも精いっぱい協力したい」とあいさつ。生徒を代表して2年の高見彩乃さん(17)が「地域や企業のみなさんの協力のもとに活動できることがうれしい。支援金をもとに活動を一層発展させたい」と感謝の言葉を述べた。
同部は1〜3年の10人が所属。今後は定期的な水質・生態調査のほか、経過を観察しながら川の汚れ具合を発信。生徒会や通信制の生徒とともに清掃を行い、ごみの分析を通じて海に流れ込むマイクロプラスチックの減少につなげる。同社は従業員が活動に参加したり、必要に応じて機材を使用したりしてサポートする。将来的には川沿いの地域、企業、学校などとも連携し「子どものふるさとづくり」のための啓発活動を提起していきたいとしている。
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グリーンベルトからの寄付金の贈呈式