美作高校(山北)で、福祉コース3年と福祉医療コース2年生を対象にした「先輩から学ぶ講演会」があり、津山市で介護タクシー会社を起業した介護福祉士・寺坂実成さん(22)が自身の経験を語った。計43人が話を聞き、進路について考えた。
寺坂さんは通院する祖母の付き添いで介護タクシーを利用した時、運転手が高齢だったのを見て、「若い人材が必要」と転職を決意。クラウドファンディングで資金を集めて今年の3月に開業した。
寺坂さんは、介助が必要な高齢者や障害者らの買い物や病院に付き添い、送迎するといった具体的な仕事内容を紹介。介護車両に車いすを乗せる実演も行った。
「夢を実現させるために何をするべきか?」という質問に対して、寺坂さんは「先生の話をしっかり聞くなどあたりまえのことを本気でやってみる。後悔しないように今を大切にして頑張ってほしい」とアドバイスをした。
福祉コース3年・青木愛夏さん(17)は「寺坂さんの行動力に感心した。自分も見習って介護福祉士の資格と取るように努力をしていきたい」と話した。
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介護車両の前で話をする寺坂さん
美作高校OB寺坂さん講演