老朽化に伴い、新築工事を進めていた聖徳寺(小田中)の鎮守社・和霊殿が完成した。「和霊祭」の30日には落慶法要を営み、檀信徒らにお披露目されたほか、2年ぶりに柴燈大護摩供を行った。
本尊聖徳太子1400年御遠忌大法会(10月31日)、本尊開扉大法会(31日〜11月3日)の記念事業として工事を実施。一昨年11月に築300数十年といわれる和霊殿を解体する式を行い、本堂に仮遷座していた。新殿には龍や松竹梅などの巧みな彫刻も施している。総工費は約1800万円。
開眼式では阿形覚昇住職ら僧侶たちが読経した後、本堂で大般若転読法会を行った。阿形住職は「檀信徒の力をお借りしながら新しい社を完成することができ、心から感謝している。後世へと大切に守っていけるよう祈念したい」と話した。
午後5時からは、新型コロナウイルスの影響で昨年中止した柴燈大護摩供。参拝者らは燃え盛る炎に手を合わせ、コロナの収束や災害復興、無病息災、商売繁盛などを祈願した。7時からは和霊大明神遷宮式が厳かに執り行われた。
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完成した和霊殿
2年ぶりに行われた柴燈大護摩供