聖火リレー トーチキス

イベント 聖火リレー トーチキス
聖火リレー トーチキス
         

 東京オリンピックの聖火リレーが20日、津山市で行われた。新型コロナウイルス感染拡大を受け、密集が想定される公道での走行を中止し、ランナー同士が走らずにトーチを近づけて聖火をつなぐ「トーチキス」の式典を、山北の津山中央公園グラウンドで無観客で開催。参加者はそれぞれの夢や思いを炎に託した。県北に聖火がともるのは初めて。〈3面に関連記事〉
 聖火リレーの当初の計画では、ランナーが県内12市町を2日間で走行。代替策となった式典は、初日の19日に岡山市内の会場で始まり、6市町の計84人が参加した。
 津山市では、2日目のルートになっていた美作地域などの6市町の計83人が集合。玉野、真庭、赤磐、美作市、奈義町、津山市の順に実施した。雨が降りしきる中、ランナーたちは約3㍍間隔で1列に並び、それぞれ次の人に歩み寄ってゆっくりとトーチの先にともった火をつなぎ、最後は聖火皿に点火した。様子はインターネットなどで中継され、中にはカメラに向かって「コロナに負けるな」などとメッセージを伝える人もいた。
 五輪パラリンピック出場選手として、ロンドン五輪女子バレーボール銅メダリストの山口舞さんらも参加。西粟倉村出身で、平昌冬季パラリンピッククロスカントリースキー競技金メダリストの新田佳浩選手(40)は「美作地域で聖火をつなげたのは大きな喜びであり、この炎が不安の中で頑張っている選手たちを勇気づけることを願う」と話した。
 美作地域で最高齢のランナーだった植月佐廣さん(80)=勝央町植月中=は「人生100年時代といわれるから80歳はまだまだ元気。教員をしていたので、教え子たちに先生は健在だ、皆も長生きして社会貢献しようなと伝えたかった」と振り返った。
 聖火リレーは3月に福島県を出発し、これまでに25府県を巡った。次は隣県の鳥取県に引き継がれる。
P①
聖火をつなぐランナー

P②
聖火皿に点火するセレモニー
P③
津山市を走る予定だった参加者


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