大東塾十四烈士の一人で高野本郷出身の芦田林弘氏を顕彰する七十七年祭が28日、同所の墓所で営まれ、敗戦を詫びて自刃した烈士の霊を慰めた。
芦田林弘烈士顕彰会(竹内佑宜会長)が斎行し、遺族を含む20人が参列。作楽神社の小坂博通宮司が祝詞を奏上し、芦田氏に思いを寄せた和歌が献詠された。一人ひとり玉串を奉天した後、遺族代表の芦田交人さん(67)が礼を述べた。
竹内会長(74)は「2月に逝去された福田景門前会長が生涯を通じて守られてきたこの祭りを、末永く継承していきたい」と話した。
芦田林弘氏は、鉄道省判任官の職を辞して民族派団体・大東塾に入塾。敗戦の10日後、「祖国再建の尊き人柱に立つ」として割腹自決した14人の一人で享年30歳。