岡山県津山市の「まちなかさろん再々」でこのほど、「第20回市長と話そう 津山(まち)づくりミーティング」が開かれ、ソシオ一番街に出店する30代の若手経営者4人が谷口圭三市長と「これからの商店街」をテーマに意見を交わした。
飲食店「りべるたぁぱんだ」の安達晶啓さん(37)、パーソナルトレーニングジム「Personal Training 3rd Place TOMBLACK」の山本友貴さん(31)、ネイルサロン「Fornail salon&school」と「Duft」の難波友香さん(38)、クラフトビールなどの販売店「憂晴市場」の佐藤麻衣子さん(36)。
4人全員が出店のきっかけの一つに市の空き店舗等対策事業補助金を上げつつも、同補助金のPR不足を指摘する声があった。商店街で商売をするメリットについて難波さんは「格安で物件を借りられた。イベントもたくさんありPRになる。メリットしかない」、山本さんは「商店街には歴史・文化がある。そんな環境でビジネスをしたかった」、佐藤さんは「人が温かい。ほっとできる場所。なによりも地ビールフェスタがある」、安達さんは「素晴らしい仲間ができた。そしてほぼ毎月なんらかのイベントがある。逆に、イベントがないと人が来ないことがデメリット」と語った。
要望を尋ねられ、佐藤さんは「津山には観光客が多いのに、昼間に立ち寄れるカフェなどの店がない。夜は自信を持っていい」、山本さんは情報発信力不足を指摘。難波さんは「同年代の人が気軽に出店できる環境」、安達さんは「多数いるプレイヤーを生かす仕組みづくり」、佐藤さんは「まち中に一番必要なものは映画館」と訴えた。
谷口市長は「皆さんの商店街の評価が高く、元気をいただいた。いただいた意見はしっかり取り入れ、できることはやっていく」と語った。