岡山県鏡野町河内の苫田ダム湖畔にある久田神社(大山富敏宮司)で16日、夏越(なごし)祭が行われ、参拝者は茅(ち)の輪をくぐり、無病息災などを祈願した。
夏越祭は、新年の始まりから半年間の身についた穢れを清めて災厄を祓う神事。本殿で神事が執り行われ、神社役員、氏子総代ら20人が参加した。その後、茅の輪を左回り、右回り、左回りと8の字のようにくぐって身を清めた。
茅の輪は前日、氏子らが準備。奥利喜夫副総代(78)は「多くの人たちがダム建設で古里を離れた。ダムに沈む前から続く夏越祭などの神社の伝統行事を守り続けたい」と話していた。