岡山県津山市沼にある津山高専で、同市出身の元外交官・堀江正彦さんによる講演「なぜ日本にグローバル人材が必要なのか」が行われ、生徒たちは海外の歴史・文化・宗教などに目を向けた幅広い視野と挑戦する意気込みを持つ大切さを学んだ。
「国際交流」を受講する新入生25名とマレーシア、インドネシア、タイなどからの留学生が聴講した。
堀江さんは、日本企業が海外に進出するためには語学力や積極性を兼ね備えた人材が必要であり、統計的にもほとんどの日本企業がグローバル人材を採用したいと考えている現状を説明し、「多くの外国人とコミュニケーションを図り、自ら情報発信して行くためには英語が必須」と強調。その上で「楽しみながら身近なことを英語で説明できるよう心掛けると会話力がつく」とアドバイスした。
また、堀江さんは「英語ガイド」の育成を提案しており、生徒が1番紹介したい観光スポットを選んで英語で説明、暗唱する事前課題を出していた。生徒から津山城、備中櫓(やぐら)、鶴山公園の桜などに関して、英語で力強い発表が行われた。
堀江さんは、「英語ガイド育成のトライアルであるだけでなく、名所・旧跡の歴史を英語で勉強することにより、生徒が生まれ育った故郷に誇りを持てることにもつながる」と話した。