茶道裏千家淡交会津山支部(山本雅彦支部長)は6日、茶せんの供養を小田中の聖徳寺で開き、愛用した道具に感謝するとともに、さらなる精進を誓った。
千利休の命日(2月28日)に近い日に行っている恒例の行事。新型コロナウイルス感染防止として役員ら15人で行い、茶会などの行事を中止した。阿形覚昇住職(57)が読経するなか、使い古した茶せん約80本に火をつけた。参加者は炎を見つめ、そっと手を合わせた。
茶せん供養に先立ち本堂で、利休忌と亡くなった会員の慰霊が営まれた。厳かな雰囲気のなか、茶祖や同門の遺徳をしのんだ。二十歳のころから茶道を学んでいるという武山尚子さん(53)=日本原=は「例年はお茶会があるので少しさびしいですが、滞りなく法要を執り行えて良かったです」と話していた。
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手を合わせ茶せんを供養する会員たち
茶道裏千家淡交会津山支部 茶せん供養