「十三参り」として知られる虚空蔵大会式を控えた東田辺の黒澤山・萬福寺で24日、縁起物の福笹(ざさ)作りが行われた。26日から28日までの期間中、参拝者に頒布(はんぷ)する。
今年の当番、西田辺の檀家約30人が朝から庫裏に集合。3日ほど前に切り出したモウソウ竹の枝に俵をはじめ、大福帳や蔵のかぎ、きん着、小判などを飾り付けていった。小物にはそれぞれ、「福徳開運」「厄除祈願」「貨財倍増」といったいわれがある。
「コロナで皆さん大変な思いをしている。どうぞ参拝して仏さまのご加護を受けていただきたい」と総代の矢野弘之さん(66)。この日は1日かけて特大、大、中、小の計約400本を仕上げた。
虚空蔵大会式は毎年、数え年13歳の厄払い、商売繁盛などを願う大勢の参拝者でにぎわう。今年はコロナ対策を施してご祈祷(とう)を行う。露店の出店はあるが、恒例の餅まきや甘酒の接待は取りやめる。
問い合わせは、同寺(☎270316)。
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福笹をつくる萬福寺の檀家
萬福寺福笹づくり
- 2021年2月25日
- 祭事・神事・法要