蒜山自然再生協議会設立

自然
         

 真庭市などは、蒜山地域の自然や景観、文化の継承を目的に「蒜山自然再生協議会」を設立した。自然再生推進法に基づく組織で設置されるのは県内で初めて。全国では27番目となる。
 市産業政策課によると、蒜山は自然と密接に関わる暮らしが営まれてきたからこそ広大な景観、貴重な生態系が維持されてきた歴史がある。蒲(がま)細工といった伝統産業に欠かせない草原・湿原の保護、山焼きなどの行事を守り継ぐ取り組みを進めるという。
 本年度は全体構想を決め、来年度に実施計画を策定。自然再生の手法として▽集落・地区により異なる生態系に合わせた保全・維持管理▽「地域循環共生圏」の考え方に基づく経済的基盤の確立▽科学的根拠に基づく保全・観光利用―などを掲げている。
 構成メンバーは、鳥取大学農学部の日置佳之教授を会長に、市や地元の観光団体の職員、川上、八束地区の住民ら約20人。今後増えることも見込む。20日に市蒜山振興局で設立総会が開かれた。
 自然再生協議会は2003年から全国で設置が進められる。近隣では、兵庫県新温泉町の上山高原、島根県松江、安来市、鳥取県米子、境港市の中海などの協議会がある。

雄大な蒜山三座の眺め(2020年5月撮影)


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