JR因美線・三浦駅=岡山県津山市=の桜が見ごろを迎え、写真愛好家や観光客たちが線路を覆う“薄紅色のトンネル”をくぐる列車の撮影を楽しんでいる。
桜は1963年に駅の完成を祝って地元住民が植樹。のどかな雰囲気の無人駅を華やかに彩る景観は写真映えがするとして人気があり、毎年因美線を利用して訪れる人たちもいるほど。この日はカメラを携えた人たちが到着時間に合わせて集まり、ゆっくりとホームに入ってくる光景を収めようと狙いを定めていた。
知り合いに教えてもらい、一目見ようと列車に乗ってきた岡山市の後藤昌子さん(57)は「美しい桜の花とローカル線の列車がマッチしていて風情を感じる。街から離れた駅周辺のゆったりとした空気感も良い。来てよかった」と話していた。
