国連が定めた国際記念日「世界ミツバチの日」(20日)に合わせて山田養蜂場は、蜂蜜を作るのに欠かせないミツバチの生態や活動環境を守る「植樹アクションプロジェクト」を立ち上げ、その一環として17日に岡山県苫田郡鏡野町市場の本社で植樹を行った。
花の受粉を手伝うことで、食物の実りと人間の食生活を支えているハチなどの生き物に対して理解を深め、自然環境保全への意識を高めてもらおうと初めて企画。国内外の同社グループ会社のほか、同じく養蜂を通じて環境保全活動に取り組むTBSホールディングスサスティナビリティ創造センターや協賛企業・団体とも連携して活動を広めていく。
この日は同社社員とその家族、アメリカのグループ社・ライフシーズンズのダレン・ピーターソン代表ら計86人が参加。土地本来の植生を活かして森林再生を図る植物学者の故宮脇昭さんが考案した植樹方法「宮脇式」を取り入れ、社員用のレクリエーション公園にヤマツツジやサツキ、ナンテン、ガマズミといった数品種の苗を植えていった。
工場に勤務する横山征一さん(33)=新庄村=は「貴重な体験に家族で参加できてよかった。子どもたちも自然の大切さを学ぶ良い機会になったと思う」。息子・結士君(6)は「今日は楽しかった。植えた木が大きくなって花がいっぱい咲いて、きれいな公園になるといいな」と話していた。
守安健一同社取締役は「養蜂業は自然環境が整っていて成り立つ生業で、自然を守ることは事業存続にもつながっている。地球環境の保全は私たち企業がやるべき活動の一つと考えている。続けていきたい」と語っていた。
取り組みは公式SNSで世界中に発信していく。
