秋の風物詩になっている「松のこも巻き」が19日、山北の国名勝・衆楽園で行われ、アカマツやクロマツ約80本の冬支度を整えた。
暦の「霜降」(今年は23日)のころに例年しており、快晴のもと市観光協会職員5人が作業。1本ごとにわら製で幅45センチほどのこもを根元近くの幹に巻きつけ、縄でしっかりと縛りつけていった。
こも巻きは、枝葉に寄生する害虫が地中で冬眠する習性を利用した伝統的な駆虫法。来春、虫たちが動きだすとされる「啓蟄」のころに外し、もろともに焼かれる。